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岡山市から始める岡山県投票率日本一プロジェクト 高校生と大学生が投票で描く岡山の未来「投票デビューおかやま2025」
2025年度BRAND MANAGEMENT AWARD SDGs審査員特別賞


「投票デビューおかやま2025」は、投票という“行動変容が起こりにくいテーマ”を、ブランド構築の手法を用いて“参加したくなる体験”へと転換した実践的プロジェクトです。
プロジェクトは、学生からの一言「ブランディングで投票率をどうにかできませんか?」という問いかけから始まりました。
大学生52名へのアンケートでは、96%が「岡山県の投票率と全国順位を知らない」と回答。ここから、課題は“無関心”ではなく“知らない”ことにあると気づきました。そこでビジョンを 「投票率日本一の岡山」 と掲げ、共感する仲間づくりから取り組みをスタートしました。
戦略:高校×大学による共創モデルの構築
次に着目したのは、「岡山市に住民票がある高校生」です。県内でも特に投票率が低い岡山市を起点にし、高校生と大学生が一緒に岡山の未来をつくることを目指しました。若者のリアリティを捉えるため、AIでペルソナ「翔太」「美咲」を生成。彼らの価値観を基点に、若者が政治を“自分ゴト化”できる共創型ブランドモデルを設計しました。
表現:ブランド・アイデンティティとブランド要素
ブランド・アイデンティティは「高校生と一緒につくる私たちのまちの未来」と定義し、若者が社会の主役となるブランド像を明確化。
実装:PBL型ワークショップによる“体験としてのブランディング”
環太平洋大学(以下/IPU)岡山県立東岡山工業高等学校(以下/東岡工)と連携し、PBL型(Project Based Learning)での授業を実施。
6チームに分かれて「まちを良くするための理想の政党」をつくるワークショップに挑戦しました。
IPUの学生は、
拡張:高校×大学チームで挑んだ政策コンテスト
活動はさらに拡張し、岡山青年会議所主催「おかやまのまち政策アイデア甲子園」に、IPUと東岡工の合同チームで参加。動物愛護をテーマとした政策案が高く評価され、理事長賞を受賞しました。
また岡山市長選でも、投票率を可視化したチラシを岡山市内の高校へ持参し、生徒との対話を通じて投票文化の醸成にも取り組みました。
最後に
本プロジェクトは、「若者の無関心」を「若者の共創」へ転換するブランドマネジメントの実践例として、教育・行政・地域社会を巻き込みながら進化し続けています。
“投票”は義務ではなく、未来をデザインする行為である。
その価値を若者自身が発信し、体験し、広げていく——
これこそが、ブランド構築の力で社会課題に挑む新しいモデルです。




















